間もなく公開 インフィニティ・ウォー

4月27日から公開のMARVEL映画「インフィニティ・ウォー」。
予告編はこちら

設定を公式サイトで確認すると以下のような説明がありました。

宇宙誕生以前に存在した6つの特異点が、大爆発によって宇宙が生まれた時に残骸となり、6つのエネルギーの結晶へと姿を変えたもの。
ブルー、レッド、パープル、イエロー、グリーン、オレンジ色に輝く6つの結晶は、それぞれが異なるパワーを秘めている。
インフィニティ・ストーンを意のままに操れるのは、並外れた力を持つ者のみ。
6つすべてが揃うと、指をパチンと鳴らすだけで、全宇宙の半分の生命を滅ぼすほどの力を手に入れられるという。

これらのストーンは過去のMARVEL映画で殆どが既出なのですね。

  • 「テッセラクト」あるいは「コズミック・キューブ」。ワームホールを作り出し、空間の瞬間移動が可能に。ロキが保有
  • 「マインドストーン」。過去にはロキが杖に仕込んでいたこともある、人の心を操れるもの。現在はヴィジョンの額に
  • 「エーテル」。宇宙を無にできるパワーを秘めており、触れたものを暗黒物質(ダークマター)に変えることができる。所在不明
  • 「アガモットの目」。使う者に時間を操る力と無限の可能性をもたらす。ドクター・ストレンジ
  • 「オーブ」。ボール状のケースの中に入っている。接触しただけでその星の生物すべてを消滅させる。宇宙警察(ノバ軍)

残るは、「ソウル・ストーン」とのことです。
世界中に、あるいは宇宙に散らばったマテリアルとかオブジェクトとかを全部あつめるとすごいことがおこる、という設定は様々な物語で使用されてきました。多くはファンタジーの世界ですので、その設定にどれほどの意味があるかを問うのは野暮でしょう。人知を超えた力が存在し、それを操れるようになる・・・というのは私達の願望であり、恐怖であるのかもしれません。

全員即死ボタン

さて、「アヴェンジャーズ」をテーマとしてしまうと、視点が定まりにくくなるので、今日はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの予告編をテーマとしましょう。
取り上げるのは、ロケットがベビーグルートに爆弾の扱い方を説明するところです。
ロケットは爆弾をグルートに示して操作方法を説明し、「一番端のボタンは絶対に押してはいけない。全員即死だ」と念を押します。

ところが、復唱を求められたグルートは何回説明されても「即死ボタン」を指差してしまう。MARVEL版の「押すなよ、絶対押すなよ」シーン。CMで何度も流れたのでおなじみですね。

グルートでなくても押したくなる

とはいえ、このシーンに関して言えば、何度観ても、グルートを擁護したくなります。
これは押したくなるよね。
この爆弾は、この場限りの用途で即席で制作されたものですから、「製品」のような完成度が実現されていません。

その結果、いろいろと問題のあるインターフェースになっているのではないかと思います。

操作が覚えにくい

まず、起動操作がやや複雑です。左のレバーを倒し、さらにもう一本を倒すことでスタンバイ。
この操作は、おそらく、意図せず待機状態になることを防ぐ安全弁でしょう。

「左→右」という動きででなく、「同時」ではいけないのか。逆でも動作してはいけないのか。
安全弁としての役割を考えれば、「どちらもダメ」であるべきです。
持ち運びする爆弾である以上、体や木の枝などにぶつかってスイッチが入ってしまう可能性があります。これを考慮すると、「同時」でも「逆順」でもいけません。
「左→右」という手順に限定してこそ、安全度が高まるのです。

しかし、この順番を忘れちゃったら・・・・これは問題ですね。

覚えやすくする工夫もある

現場でうっかりどちらを先に動かすのかわからなくなったら、コトです。攻撃されて意識が散漫になっているときには、ど忘れってありそうです。
映画での説明を聞いていると、一定の工夫はされているように思えます。それは、4つあるレバー&ボタンを、左から順に操作する、ということです。
「左から順に操作すればいい。最後の一個は非常用」という覚え方をできれば事故率は下がるでしょう。
ロケットも、そのように説明してあげればよかったのです。

同じ見た目の異なる機能ボタン

そして全く同じ見た目のボタンが並んで2つある。
これもよくありません。どちらのボタンが「5分後爆発」か「即時爆発」かを見分けられないようなインターフェースは誤操作の引き金になります。
(繰り返しますが、即席の材料で、自分だけがわかればいい状況で作成するなら、問題ありません。あるいは、うっかり敵が爆弾を手にしてしまった際、右ボタンを押させるという作戦かもしれません。)

赤いボタンの示すもの

この爆弾には優れた表示もあります。それは、「赤いボタン」の採用です。
宇宙では知りませんが、地球上の人類にとって「赤いボタン」は総じて以下のような意味があります。

  • 重大な、あるいは危険な結果を引き起こす
  • 重大な、あるいは危険な状況であることを知らせる
  • 重要である

色のお陰で、レバーよりも赤いボタンのほうが重大な結果を引き起こすことが直感的に伝わります。
もう少し工夫をするならば、待機状態になってからのアクシデントを防ぐため、ボタンそのものを保護する機構があるとよいかもしれないですね。

危険な緑ボタン

もし、このボタンのうち一方が緑色だったら。皆さんはどのように反応するでしょうか。
緑ボタンは、赤いボタンに比べ、格段に安全なサインを放ちます。
このような爆弾についていたら、それは「待機状態の解除」などの意味を持ってしまう可能性があります。
仮に、ボタンの色を変えるならば、「5分後爆発ボタン」は黄色にするなどのほうが正しく意味が伝わるかもしれません。

工夫を加えるならば

レバーの倒し方

レバーを左から順に倒すというのが、安全装置の役割であるならば、一歩押し進んで、レバーの倒し方向は逆にするほうがよいでしょう。
例えば、左レバーは奥へ、右レバーは手前へ、というふうにです。
これによって、木の枝や体がたまたま、レバーを左から順に倒してしまった、という事故を防げます。

スイッチカバーの採用

とは言え、レバーの倒し順が、複雑になるほど使いにくくなります。
いっそのこと、スイッチカバー付きのレバー1個にしませんか。

スイッチカバーがあることで、不用意な事故を防ぐだけではなく、これが極めて重大な結果を生むというサインにもなります。
さらに最後の即時爆発ボタンにもボタンカバーを付けておくのはいい工夫と言えます。

適切なフィードバック

もう一つは、操作の結果について、フィードバックを行うことです。
例えば、レバーを倒し、スタンバイ状態になったなら、次に押すべきボタンを点灯させる、という工夫はどうでしょうか。
光るボタンは押したくなりますし、次にすべきことを示すという点で大きな意味を持つでしょう。

実際の挙動は、どうだったかというと、以下のようでした。

最初のレバーを倒すと、5分間のタイマーがセットされ、残時間が表示されます。
(となると、2つめのレバーの役割はなんなのでしょう・・・・ね)
このとき、まだ、2つのボタンには変化はありません。

変化が生じるのは、レバーの右のボタンを押した時です。
押下したボタンが点灯し、カウントダウンが始まります。

このフィードバックには改善点があるように思われます。
少なくとも、「カウントダウンが始まる」というのは十分に印象的なフィードバックですので、押下ボタンの点灯にはあまり意味を感じません。
もちろん、再度押下したらカウントダウンが止まる、というのなら点灯には意味がありそうですが、そうなると敵に爆弾を見つけられたときに、容易にリセットされるという問題が発生しますね。

やはり、レバーを倒してスタンバイモードに入ったら、5分タイマー起動ボタンが、明滅するなどして押下を促すインターフェースが妥当なように思います。

インターフェースに気を使っていれば、グルートもためらうことなく正確な動作をしたかもしれないなぁ、というのが今日のお話でした。

ROOXのMARVEL製品もよろしく!

投稿者: holo_admin